ふるはし よしこ の日記

J.S.Bachの音楽に魅了された美術家の日記

Merry Christmas.

ぼやけたクリスマスのことを

書いてからほどなくして

Facebookで支援している

ヨーロッパの教会やバロック・中世の

音楽を愛し演奏している皆様から

沢山のクリスマスメッセージが届く。

Thank you very much. Have a nice Christmas!

Vielen Dank. Schöne Weihnachten!

Merci beaucoup. Passez un bon Noël!

 

生きていて良かった、と思えた。

 

やはりヨーロッパでのクリスマスは

日本のそれとは違う。

クリスマスはキリストの降誕祭なのだ。

今日は教会のクリスマス礼拝だ。

やっと霧が晴れてクリアなクリスマスを

実感できる。

 

 

 

 

 

 

 

師走

まいにちフランス語

12月に入り、入門編も最後の追込み。

会話のスピードが増し、聞き慣れない

文法用語が毎回出てくる。

刺激を受けながら進める。

フランスの風土や生活、文化を

言葉を学ぶことから感じることができる。

 

今フランスはクリスマス休暇。

バカンスなど休暇を大切にして人生を楽しむ

フランス人を見習いたい。

 

 

ハラリ氏の'サピエンス全史'を読み終え

'ホモ・デウス'を拝読中。

科学は偉大だ。

 

読書のせいか、コロナのせいか

今年のクリスマスは

なんとなくモヤがかかったようなものに

感じる。

家にこもることが多いせいか

季節感がぼんやりしている。

元々あまりこの季節は得意ではない。

日本は25日までがクリスマスで

12月26日からお正月一色になる。

なかなかついていけない時がある。

今年は敢えてついて行かないようにしたい

と思ってしまう。

教会でのお役目も今は休み。

合唱も休んでいる。

音楽はスポーツと同じように

身体を使い、健康を保つことができることが

休んでみて実感できる。

 

いつも師走は一生懸命走っていたが

今年は違う。今はそれでいいと思う。

 

しかし知らず知らずのうちに運動不足になり

身体が硬くなってきたり、筋力が弱まる

と、よく使う脚腰辺りに痛みが発生。

受診を勧められる。

体操、筋トレをしなくては。

医師からいただいた体操マニュアルと

持っていたDVDを引っ張り出して

ヨガで体幹を鍛える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タング

ジャックにプレクトラムを全て入れた。

チェンバロの種類によってジャックが

少しずつ違うようなのだが

私が作っているルッカース1段のジャックは

木で、タングというバネで動く部分に

素敵な技術が隠されている。

これは外から見ただけではわからない。

鍵盤に押し出されたジャックが、

鍵盤から手を離した時に、元の位置に

戻る仕組みだ。

 

電気すら無い時代に考案された楽器の

細やかな知恵に

感動が止まらない。

 

 

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の

「サピエンス全史」を、もうすぐ読み終える。

最後までどんな話が展開されるのか

飽きずに読み進めることができる。

生物としてのサピエンスの進化…

 

コロナが流行るずっと前に書かれたもの

であるのに、歴史上の感染症について

かなり言及している点で、今の状況を

予知されたようにも捉えられ

クローズアップされたのも頷ける。

また宗教についての分析も

イスラエル出身の歴史学者であるという

氏の経歴から、説得力を持つ。

今のこの状況を歴史的にどう捉えて

未来を予測していくのか。

色々な説がある中で

目を離せない存在だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鍵盤まわり

プレクトラムをジャックに差し込む作業は

掌が痛くなるので、少しずつしか

進められない。

なんとか back8'が終わり

front8'にさしかかる。

予想以上に良い音が出ていて 

とても嬉しい。

響板がよくできたのだと思う。

 

ここからは鍵盤や鍵盤まわりの仕上げと

並行していく。塗装やフレミッシュペーパー

を貼る作業は、とても楽しい。

 

 

さて、まいにちフランス語の

11月のレッスンが終わった。

2種類の過去形を学ぶ。

過去分詞を性・数に一致させるとは…

また覚えることが増えた。

 

しかし「今日のスケッチ」という例題の会話が

面白いのも長続きしている理由だ。

タルティフレットという料理を

作る場面は印象に残る。

 

Facebookで支援している

ヨーロッパの音楽家や教会などが寄付や

クラウドファンディングを求めているのを

何度か拝見する。しかし

細かな振込などの方法を読み間違えて

しまいそうで、躊躇してしまう。

外国の銀行への振込は経験がない。

私にできることは

Youtubeを再生すること位だ。

 

今日は作業をしながら

フランスのCafé Zimmermann

Bach:Concerts avec plusieurs instruments

というアルバムをYoutubeで聴く。

84曲ものコンチェルトが

いきいきと奏でられている。

 

レコーディングのための寄付が

集まりますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休む

少し体調を崩してしまい、1日

何もせず過ごした。休みの日でも

いつも何かしら動いていたことに気付く。

何もしない時間のおかげで

体調は回復した。感謝。

 

 

どうにも売れそうもない不動産を

親から引き継いでしまい、悩めるこの頃。

どうしても売れなかった場合

どうするか…考える。

 

タイニーハウスとか小屋

自然と一体となるコンサバトリー

やトレーラーハウス

と言った空間の作り方が

社会性を帯びてきて

受け入れられるものとなってきている。

無印良品の小屋や

隈研吾氏デザイン、スノーピークの住箱は

とてもおしゃれ。

 

そういうものをお金で買う、

というよりも

面倒な税制度や建築基準をクリアして

環境に優しい小さな建物を

作るのが自分らしい。

庭には薔薇を植えよう。

 

元気が出てくる。

 

 

 

 

ジャックとプレクトラム 2

Bach-Archiv.Bachfest  Leipzig という

ドイツのバッハ研究者の皆さんによる

ライブ配信があり、拝聴する。

 

J.S.バッハのミサ曲ロ短調

YouTubeで配信されている。

 

私は未だに

自宅や一人で車を運転する時以外

マスクを外すことができないし

合唱の練習にも参加できていない。

 

ライブ配信は自分も参加しているような気分で

歌いながら視聴させていただく。

 

 

チェンバロ制作は

ジャックにプレクトラムを挿し込む作業だ。

114本のジャックに対して

キットには180本のプレクトラムが入っている。それだけ折れてしまう率が高い。

 

リードペンチを思い切り握ると同時に

プレクトラムをジャックに挿し込むのだが

握るペンチの柄が硬く、掌が痛い。

だんだん手に力が入らなくなってきて

予想通り6割ほどの成功率。

 

気を取り直し

手袋をしたり柄にタオルを巻いて

痛くないようにしてみると

失敗は1割に減らすことができた。

 

 

 

ジャックとプレクトラム

集中できる時間2日目に感謝。

コロナ第3波に注意しつつ家に篭る。

身体をいたわり

好きなことをするのが、健康的なのだ。

 

チェンバロ制作は精密な作業に入る。

レジスターを右に左に動かし位置を決める。

そしてジャックという、鍵盤と連動する

細い棒の小さな穴に、

プレクトラムという小さなプラスチック片を

差し込む。

差し込みはなかなか難しく

2本折ってしまうが

3本目からはコツがつかめた。

 

このプレクトラムが、弦を弾くことによって

音が出るという仕組みだ。

 

プレクトラムの切り位置を決めるために

中央の1音だけプレクトラムをジャックに

付けてスロットに入れ、ジャックの長さを

調節すると音が出せる状態になる。

 

無事撥弦でき、音が聞こえた。

おめでとう!