タング
ジャックにプレクトラムを全て入れた。
チェンバロの種類によってジャックが
少しずつ違うようなのだが
私が作っているルッカース1段のジャックは
木で、タングというバネで動く部分に
素敵な技術が隠されている。
これは外から見ただけではわからない。
鍵盤に押し出されたジャックが、
鍵盤から手を離した時に、元の位置に
戻る仕組みだ。
電気すら無い時代に考案された楽器の
細やかな知恵に
感動が止まらない。
ユヴァル・ノア・ハラリ氏の
「サピエンス全史」を、もうすぐ読み終える。
最後までどんな話が展開されるのか
飽きずに読み進めることができる。
生物としてのサピエンスの進化…
コロナが流行るずっと前に書かれたもの
であるのに、歴史上の感染症について
かなり言及している点で、今の状況を
予知されたようにも捉えられ
クローズアップされたのも頷ける。
また宗教についての分析も
氏の経歴から、説得力を持つ。
今のこの状況を歴史的にどう捉えて
未来を予測していくのか。
色々な説がある中で
目を離せない存在だ。