ふるはし よしこ の日記

J.S.Bachの音楽に魅了された美術家の日記

タング

ジャックにプレクトラムを全て入れた。

チェンバロの種類によってジャックが

少しずつ違うようなのだが

私が作っているルッカース1段のジャックは

木で、タングというバネで動く部分に

素敵な技術が隠されている。

これは外から見ただけではわからない。

鍵盤に押し出されたジャックが、

鍵盤から手を離した時に、元の位置に

戻る仕組みだ。

 

電気すら無い時代に考案された楽器の

細やかな知恵に

感動が止まらない。

 

 

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の

「サピエンス全史」を、もうすぐ読み終える。

最後までどんな話が展開されるのか

飽きずに読み進めることができる。

生物としてのサピエンスの進化…

 

コロナが流行るずっと前に書かれたもの

であるのに、歴史上の感染症について

かなり言及している点で、今の状況を

予知されたようにも捉えられ

クローズアップされたのも頷ける。

また宗教についての分析も

イスラエル出身の歴史学者であるという

氏の経歴から、説得力を持つ。

今のこの状況を歴史的にどう捉えて

未来を予測していくのか。

色々な説がある中で

目を離せない存在だ。