ふるはし よしこ の日記

J.S.Bachの音楽に魅了された美術家の日記

響板を削る

第2章も6割ほどおわって

"音作りに重要な意味を持たせている"

響板の裏を削る作業に取りかかる。

 

そんなことがわかると

とりかかるまでに

時間をかけて理解を深めて

エネルギーを蓄えてから始める。

 

今週末には大雨の予想があるので

今日はタイムリミットでもあった。

 

響板のスプルースという素材は

とても柔らかいので

鉋の刃を出し過ぎると傷ついてしまう。

何十回も木槌で鉋を叩いて刃を調整する。

 

鉋を砥がなければならないのか…

学生時代の記憶が蘇る。

いつも熱心に鉋の刃を研いでいた同級生がいたな。

 

全然削れない。

 

しかし、何回かやっているうちに

奇跡的にベストな状態になって

とても良い削りができる。

鰹節のような削りカスだ。

そのくらい薄くけずる。