CD、BARRICADESは
仕事から帰り疲れを癒したい時間に
じっくり聴ける1枚だ。
添付された厚めの冊子にある、
演奏者が書いた文章を読む。
発売前、SNS投稿されていて
楽しみにしていた。
初めて読んだ時は、少しクレイジーで
面白さを感じた。
私にも身に覚えがあるが
若い芸術家が作品に対する思いや成り立ちを文章にすると、難解なものになりがちだ。
誤訳部分を差し引いても、ちょっと難しい。
だがその難解さこそが、バリケード
なのかもしれない。
そんなに簡単に他人が解るものでも
超えられる壁でもないのだ。
人生をかけてやってきていることなのだから。
音楽家は、子どもの頃から楽器と共に生活し楽器と戯れて育って来たのだ。
タイトルのbarricadesは、フランソワ・クープランの楽曲名から取ったのかもしれないが
崇高な芸術家と私たちの間にある壁とも
受け取れるし、奇しくも今必要な、ソーシャル・ディスタンスにも通じる。