ふるはし よしこ の日記

J.S.Bachの音楽に魅了された美術家の日記

演奏者の言葉

CD、BARRICADESは

仕事から帰り疲れを癒したい時間に

じっくり聴ける1枚だ。

 

添付された厚めの冊子にある、

演奏者が書いた文章を読む。

発売前、SNS投稿されていて

楽しみにしていた。

 

初めて読んだ時は、少しクレイジー

面白さを感じた。

私にも身に覚えがあるが

若い芸術家が作品に対する思いや成り立ちを文章にすると、難解なものになりがちだ。

誤訳部分を差し引いても、ちょっと難しい。

だがその難解さこそが、バリケード

なのかもしれない。

そんなに簡単に他人が解るものでも

超えられる壁でもないのだ。

人生をかけてやってきていることなのだから。

楽家は、子どもの頃から楽器と共に生活し楽器と戯れて育って来たのだ。

 

タイトルのbarricadesは、フランソワ・クープランの楽曲名から取ったのかもしれないが

崇高な芸術家と私たちの間にある壁とも

受け取れるし、奇しくも今必要な、ソーシャル・ディスタンスにも通じる。